30代で億トレになりたいブログ

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【3358】 1月14日が決算のロコンドを振り返ります。

【営業利益】

Q毎の営業利益に関して

第1四半期

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ロコンドはアパレルなので冬物の方が単価が高く利益率も高いです(ブーツなど)。

1Q時点で2.67億出せた上で四半期2.5億ベースというのは少し保守的な表現ですね。。

 

第2四半期

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ここでざっくりとrezardの利益率考えたい。

限界利益の定義は以下を見れば分かります。

DATA SHEETを読めばわかるのですが、ネット広告の方は変動費に組み込まれ、TVCMの方は固定費と考えられていますね。

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計算元になる資料

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1Qの限界利益は平均18%でDATA SHEETによれば17.9%、6月速報値では20%ですね。

ロコンドの過去の限界利益率です。

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かなり注目なポイントなのですが、限界利益率に関して過去最高でした。

基本的には3Qが一番強い。ここ数年は1Q>2Q、3Q>4Qの関係にあります。

 

 以下皮算用です。
・利益率は1Q>2Qのこれまでの傾向を無視し、rezardを除く限界利益率を1Q=2Qと考える

・試算には1Q17.9%と6月20%を利用する。

(1862-224)*0.179 = 293.2

368-293.2 = 74.8

74.8 / 224 = 33.3%

これが限界利益率となります。

他商材トータルが18%で考えると比較的利益率の良いビジネスモデルですね。

まぁ当然のことなのですが、出店ブランドからの商品を出品して手数料をもらうビジネスより、自社開発したほうが利益率は高いわけです。やっぱりプライベートブランドは売れれば大きいですね。開発する分リスクがつきものですが。

 

 

【D2Cに関する振り返り】

4月2日 ヒカルコラボ第1弾

 ・1週間で6億の受注。

 

7月9日 宮迫コラボ WWスーツ

・10月14日2Q説明会にて7500万円の売上であったと。

 

7月20日 レペゼンコラボ

この時点でヒカルコラボ第1段が8億

・1日で1億の売上。

・8月下旬から9月以降にかけて発送されている。

 

9月25日 ヒカルコラボ第2段

10月6日までに第1段と合わせて11.69億円の受注(決算説明資料)。

・10月14日 ヒカルさん動画内にて売上3億超えてるとの発言。 

この時点で、第1段は少なくとも8.69億売れていることになります。7月20日の時点では8億でしたから、発売から3ヶ月以上経過した7月20日から10月14日の2ヶ月間でも月間数千万売り上げが続いていることになります。

ヒカルさんの動画の概要欄には全動画にロコンドのショップサイトへのリンクが貼ってあり、株主としては嬉しい配慮。

 

11月21日 winwinwiiin第1回の放送、12月19日 第2回の放送

・手越回は前編429万再生、7万円カシヤマのスーツと2万5千円のドレスシューズが紹介される後編は307万回再生(21年1月3日)。

・先着5000名クーポンはまだ使用可能。

 

12月4日 てんちむコラボ

・12月10日の0時に売上1億を達成。

 

他はスザンヌさん、辻本舞さん、ローランドさん、関根りささんとコラボしています。

ヒカルコラボの売上のみで通期13億は見えてくる数字かなと。

てんちむコラボ1億5千万、winwinwiiin商材で1億、宮迫コラボの実績含め他コラボ全部合わせて1億5千万程度でも通期17億くらいが見えてきますね。

売上4億の上乗せであれば少なめに見積もっても営利ベースで1億の上が期待できそうです。

 

【D2C 今後の思惑】

winwinwiiinの今後の展開を期待しています。インパクトのあるゲストが続いて数百万回再生が続けば良いなと。キャップなどのオリジナル商品の投入も増やしていくようです。

11月23日 ロコンドチャンネルにて

・CM第二段の話 春か春前想定。

・革新的プロジェクト?日本初? 1月あたりにロコンドチャンネルかヒカルチャンネルにて公開。てんちむコラボでもカタリスト足りえなかったので、株価が上に動意付くにはもうハードルがかなり上がっている印象はあります。

・ヒカルコラボ第3段はもちろん進めていると。流石に第3段公表時は寄り天でいいから5%くらい上に飛んで欲しいです。

 

【D2C 課題・懸念】

・到着まで2ヶ月以上かかるのがデフォ。工場のキャパシティが足りずに中々買えない商品も。

・高品質で新鮮さのある商品を出し続けることは難しい。単価も高めな商品であるので、ブランドイメージを保っていけるか。

・ヒカルTVCMのコスパには度肝を抜かれましたが、winwinwiiinは結構お金かかってそうな印象。投資回収リターン不透明な中での投資なので2~3000万あたりの規模感でしょうが、どれほど広告費が計上されるのか気になりますね。

 

【D2C 3Qに含まれる売上】

2月期決算なので、1Qは3~5月、2Qは6~8月、3Qは9~11月です。

2Q決算説明資料に、D2Cは2Qで7.6億の売上とあり、"ReZARDは累計受注のうち約65%を出荷済"とあります。

10月6日までの累積受注額。キャンセルやサイズ交換発注は除く

これを計算すると、トータルでは11.69億、3Q以降分は4.09億分となります。

売上計上は受注のタイミングではなく、発送のタイミングになります。

革靴やロゴレスは12月になってから到着したので、その分は4Qに回ります。

あとはレペゼンコラボも一部分は3Qでしょう。そのあたりは変則的です。

ヒカルコラボ第3段は初期ロットをどれほど用意するのか分かりませんが、大部分が来期通期に乗ってくる可能性が高いですね。

 

【FW買収について】

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今期9月より併合したFashion Walkerについて

ロコンド倉庫に移管さ れて来た在庫は8月末までの総在庫の48%に留まった

結果、現在の新FWの売上水準は50%水準で推移

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これに関しては昨対45%にて計画。9〜2月の今期計上分で流通総額10億の見込み。

fashion walkerは移管前の直近1年間(2019年9月~2020年8月)の流通総額はおよそ43億円。

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年間19億の流通総額で3億の営利が出せるとのことなので、営利率は15.7%。

試算です。

 

流通総額

営利

45%水準

10

1.57

0

55%水準

12.22

1.92

0.35

65%水準

14.44

2.27

0.70

初動は51%、52%(暫定)であったが、9~2の半年間で55%水準程度まで戻すことができれば、営利としては0.35億円の上乗せになります。

懸念点としてはポイントなどの施策による営利率の低下ですね。

 

【株価 短期戦略】

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 株価位置に関しては、10月15日の決算を受け、16日に第陰線にて安値2550をつけてから、ゆったりとしたダウントレンドです。

それからの高値は2730、安値は12月22日につけた2035ですね。

この日はマザーズが4%下落した日で、恒常的に信用買残が非常に多く多数の”機関の空売り”を喰らっているロコンドも勢いよく下げました。

若干ダウントレンドの傾斜がゆるやかになってきているような印象も受けます。

12月7日からで切り取れば、ヨコヨコになってきた印象。

株価2200円の位置で時価総額は252億円。今期の純利益予想は12億ですので、PERは20倍ちょっと。上場来高値の4180から半値となり、バリュエーション的にもかなり買いやすい水準にはなってきたかなぁと。

今の株価位置であるならば、決算勝負してもまぁいいんじゃないのかなとの考えです。個人的には”決算前の期待上げ”を期待しております。

 

【まとめ】

以上、売上が外野から推測しやすいD2Cを中心に考えてみました。株価影響が一番大きいのもD2Cであると考えます。

・買収したFW分は保守的に見積もってます。また、来年も若干巻き返す余地になるのかなと。

・D2Cは余裕を持って超過するでしょう。ファブレスで受注生産、良いビジネスです。

・今期業績の上振れ余地は限定的かと。欲しくなるような株価位置にあって、かつ、3Qで見えてくる業績は"若干上振れの好業績"なのではないかと言った考えです。まぁ業績が見えたところで上がるのかと言われると分かりません。

 

【雑感】

田中社長は大きなお金をかけることなくチャレンジが出来て、ヒットすれば大きなリターンが見込めるようなことを何パターンも試しているような印象。

D2Cに関しても、幅の広い企画とコラボ先、スピード感のある実行力が見えてきて、今後もやっていけそうだなぁと言った感想です。

D2Cはコラボ商品以外への広告効果が不透明ですね。ネット民としては知名度はかなり伸びたのではないかと思います。D2C商品買ってくれた人のリピート率は4ヶ月ちょっとのうちに10%ほどであったと。新規会員数などのKPIの今後が気になります。

ライブコマース的な新しい試みにワンチャンを感じています。

とりあえずはwinwinwiiinの今後と1月の仕掛けが楽しみです。