30代で億トレになりたいブログ

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3663 アートスパークHD

今の株価に対する短期的見通しやテクニカルについての言及は行わないことにしました。

あくまでもファンダに関する数字と個人的感想を羅列した記事になります。

自己判断・自己責任でお願いいたします。

 

結論

・昨年8月からGalaxyに対応、昨年末からAndroid端末に対応。一定の無料期間があるので、今期より収益が入り始めるタイミング。パイが大きくなるはず。

・中期経営計画では、国内はヨコヨコで海外が牽引する。

・また、パッケージ・ソリューション売上がヨコヨコでサブスク売上が牽引する。

・2022年のクリサポ事業の営業利益率は32%見込みで、そこから大幅な成長はなし。(既にクリサポ事業の営業利益率は20年通期で30.4%なので実現可能な数字に見える。投資次第となる。)

・営利は20年7.7億、21年9.2億、22年21.2億計画。この成長モメンタムが株価へ反映されるタイミングを取りたい。現状の株価はこの21億の実現を折り込んでいないと考える。

・フロー売上の比率が高いので皮算用だが、20.4Qの四半期売上を×4するとおよそ51.76億。21年12月期のクリサポ売上の計画値は54.9億なので、6%の成長で達成できてしまう。上振れの可能性も低くはないと思われる。

・イラスト、漫画、アニメ、デザイン、アート制作など多用途に使えるが、特に漫画制作については他ツールを大きく引き離す機能性であると思われる。長期で考えると、世界の漫画人口の増加に相関して伸びていくと思われる。

※これらの想定が崩れずに当たるか。実現性はどうかと言ったところ。

 

アートスパーク 中計と決算の数字

【中計と21年通期業績予想に対する印象】

通期決算にて中計未達の今期業績予想(21年12月期)を発表し、中計発表後につけたピーク2608円から一時1656円まで落ち込みました。終値ベースでも2527から1760ということで、-30.4%の大幅下落をしています。

多くの投資家が信用に値しないと言った評価を下したのではないでしょうか。

1800円割れの株価に対し、来期以降(22年12月期)の中計の実現に対する”期待(折込み)”は、殆ど剥がれたような位置だと見ていました。

 

業績予想を整理します。

21年12月期に関しては中計上は売上69.8億、営利10.7億でしたが、20年12月期本決算では売上67.3億、営利9.2億、EPS118.3円となりました。中計との差分は

・売上2.5億

・営利-1.5億

です。

これに関して社はグループ会社(エイチアイ)の売却を理由としています。ちなみに売却の際の特別益4.5億は21年12月期の決算に反映されます。

ぱっと見だと売上減に対して営利減が大きすぎる。何かがおかしい。

エイチアイはそこまで営利を稼いでいません。上場にかかる費用があると考えても、もしかしたら公表されていない他要因もある可能性があります。

今後の見通しとしては、(引用)”2020年11月6日にリリースいたしました「中期経営計画」につきまして、2022年以降の計画に対する影響は軽微であります。”としています。今期のみ影響があって来期以降は軽微ですってのも理由がなければ納得できず。元々グループシナジーの薄いエイチアイは縮小予定などはあり得そうですが。

 

【来期PER】

中計上、22年12月期の営利は21.2億です

上記ミスでして、中計上、22年12月期の営利はグループ全体で18.8億でした。税金の計算が難しいので、四季報を参考に概ね営利の60%が純利になると仮定するとEPSは138.3となります(お詳しい方ツッコミお待ちしております)。3月5日の終値1760で計算するとPER12.73倍となるわけです。

この記事を書き始めてから時間がたってしまったので、株価2200円で計算するとPERは15.90倍ですね。

つまり、多少の未達考慮したとて、魅力的なバリュエーションであるように見えます。とは言え今の株価にはそれ相応の理由があるはずです。

f:id:kakine162:20210306193318p:plain

 

【クリエイターサポート事業 セグメント業績】

過去のクリエイターサポード事業のQ毎業績です。利益は広告投資などによってブレますが、売上は安定感があります。

 

 

売上

QoQ成長率

利益

利益率

2017/03

1Q

616

 

135

21.9%

2017/06

2Q

615

-0.2%

104

16.9%

2017/09

3Q

589

-4.2%

72

12.2%

2017/12

593

0.7%

-11

-1.9%

2018/03

1Q

679

14.5%

139

20.5%

2018/06

2Q

747

10.0%

156

20.9%

2018/09

3Q

750

0.4%

143

19.1%

2018/12

781

4.1%

34

4.4%

2019/03

1Q

909

16.4%

239

26.3%

2019/06

2Q

886

-2.5%

177

20.0%

2019/09

3Q

904

2.0%

192

21.2%

2019/12

918

1.5%

85

9.3%

2020/03

1Q

1,014

10.5%

312

30.8%

2020/06

2Q

1,242

22.5%

475

38.2%

2020/09

3Q

1,257

1.2%

416

33.1%

2020/12

1,294

2.9%

260

20.1%

2020年通期

 

4,807

 

1463

30.4%

・20年12月期通期の利益率は30.4%。既に高利益率。

・ここ3年間、QoQ売上で最大のドローローダウンは-4%。マイナス値は3回で、それ以外はプラス値。QoQベースでかなり安定した右肩上がりの動き。

 ・この安定感について多少の評価はしてよいかなと。未だフロー売上比率が高い(パッケージ売上)はずなので油断は禁物。正確な数字は出ていないので中計のグラフからの逆算ですが。

 

中計上のセグメント利益率の変化をみていきましょう。

 

売上(億)

YoY(倍)

営利(億)

YoY(倍)

営業利益率

2021年

54.9

1.14

13.7

0.93

24.95%

2022年

66.4

1.21

21.2

1.55

31.93%

2023年

74.6

1.12

22.7

1.07

30.43%

2024年

89.5

1.20

28.7

1.26

32.07%

2025年

106.9

1.19

35.0

1.22

32.74%


皮算用だが20.4Qの四半期売上を×4するとおよそ51.76億。21年12月期のクリサポ売上の計画値は54.9億なので、6%の成長で達成できてしまう。上振れを期待

21年は利益率が低めな見通し。今期は投資重点か。

・実現性は置いといて、売上・利益ともに伸び率の狙い目は2022年業績。これが株価に折り込まれるタイミングが果たしていつになるか。。

 

【クリエイターサポート事業の売上の内訳とサブスク】

f:id:kakine162:20210306203927p:plain

f:id:kakine162:20210306204208p:plain

webページを500%に拡大し、こんな感じでピクセル定規で測ってみました。

以下数字は売上金額などではなく、”見た目の長さ”になります。誤差あります。

 

直販

サブスク

サブスクYoY

ソリューション

新規

合計

合計YoY

2021年

368

205

 

167

0

740

 

2022年

385

316

154.1%

181

15

897

121.2%

2023年

368

438

138.6%

168

31

1005

112.0%

2024年

368

585

133.6%

183

69

1205

119.9%

2025年

365

739

126.3%

197

135

1436

119.2%

 ①流通・直販(PC用 買い切りソフト)

・殆どヨコヨコ。強いて言えば2022年がピーク。

②サブスク(PC、タブレットスマホ用 月額課金ソフト)

20年→21年の成長率がわからないのが非常に痛い。現在のサブスク比率がわからない以上、本記事が全体的に皮算用になっている

・最も重要なのがサブスクの伸び率。2021年から2025年の4年間で伸び率3.60倍

・2023年でサブスク>パッケージとなる予定。

・流通・直販+サブスクのトータルで計算すれば、4年間で1.93倍の成長が必要となる。

③ソリューション

穏やかに増。大手電子書籍関連企業などに対し、電子書籍リーダーなどを提供。20年12月期4Qに新アプリをリリース。

④新規事業

3D技術を活用した新規事業。SNSっぽい?21年12月期は売上寄与なし。このペースで伸びるなら2026年にソリューションの規模を超過するが。。

 

【月次情報による補完】

https://www.artspark.co.jp/files/user/view/pdf/monthly_report/ARTSPARK_Monthly_Progress_Report_202102.pdf

①「CLIP STUDIO PAINT」の累計出荷本数から純増数を算出しました。

 

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

2020年

 

21

23

27

30

33

26

32

37

28

33

97

2021年

56

49

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・去年の12月に急増し、今年になっても去年より高い水準が続いています。

・12月にAndroid対応をした影響だと思われます。

f:id:kakine162:20210404110814p:plain

世界1000万DL・マンガ制作アプリCLIP STUDIO PAINTの海外事情 | IMART2021

こちらは1月のOS毎の出荷数です。今まで対応されていなかったAndroidの割合が41.8%。iOS20.4%の倍以上あります。

・これが今期の成長ドライバとして大きく寄与してくれると期待しています。

 

②「CLIP STUDIO PAINTサブスクリプションモデルの 2020 年1月を 100%とした契約数進捗率

 

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

2020年

100

105

110

124

139

151

168

181

191

199

207

220

MoM成長率

 ー

105.00%

104.76%

112.73%

112.10%

108.63%

111.26%

107.74%

105.52%

104.19%

104.02%

106.28%

2021年

236

251

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MoM成長率

107.27%

106.36%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・無料ユーザが含まれているので注意が必要です。後述しますが、スマートフォン以外であれば3ヶ月〜6ヶ月の無料期間があります。ただしこちらは、サービスの契約をした人の数ということで、DL数より売上に強く相関するはずです。

⬆️間違いご指摘いただいたので修正します。

・無料ユーザが含まれるとのことですが、iphone, ipad, galaxyは含まれていない様です。PC版の無料ユーザが含まれるかもしれません。

⬆️再度修正になります。

含まれる無料ユーザについては、PC、AndroidタブレットChrome bookになります。スマホについてはiphoneAndroidも含まれません。

サービスの契約した人の数になるので、DL数より売上に直結する数字になります。

・去年の1月〜今年の1月で2.36倍と高成長。

・月間成長率を算出しました。気がかりなのが、12月以降のAndroid対応でDL数が急増したことを考えると12月以降が若干物足りない数字かもしれないと。昨年10月11月くらいの成長率を目安に考えた方がよいかもしれません。

・Galaxy版の6ヶ月無料が2月21日から終わり始めると思います。来月出る3月の数字が楽しみです。 

 

【ソリューションに対しての補完】

こちら眺めていただくのが手っ取り早いかと。電子書籍ビューアが各社に採用されています。

https://www.celsys.co.jp/company/news/?search_ext_col_01=3&topics_ext_options_search=1&contents_type=7

主要な顧客ごとの情報に、毎年めちゃコミを運営するアムタスが記載されています。

 

2016

2017

2018

2019

2020

アムタス売

429.61

509.528

616.315

690.484

753.957

YoY成長率

 

118.6%

121.0%

112.0%

109.2%

クリサポ売

-

2,413

2,957

3,617

4,807

アムタス割合

 

21.1%

20.8%

19.1%

15.7%

・2016年については、クリサポ事業とコンテンツソリューション事業が別に計上されていて、クリサポ1,140、コンテンツソリューション1,021となっています。コンテンスソリューションの中で4割強がアムタスとなります。

・アムタス売上の過去推移は堅調そのもの。

・このサービスについてもストック売上比率がわからないので不安はあります。リエータサポート事業に占める割合も大きいので不確定要素であると考えます。

 

【海外の数字について】

f:id:kakine162:20210404134149p:plain

・2019年の情報ですが、国別のDL数の割合になります。もちろん無料分込み。アートスパークHDは既にグローバル企業です。

 

2016.0

2017.0

2018.0

2019.0

2020.0

日本

2988.2

2404.7

2620.8

3116.4

3017.5

米国

555.3

764.5

416.1

347.1

235.4

欧州

 

 

 

802.0

709.1

その他

292.4

466.8

752.8

1115.8

2411.7

日本割合

77.9%

66.1%

69.2%

57.9%

47.3%

クリサポ売

1140.0

2413.0

2957.0

3617.0

4807.0

UI/UX売

1705.0

1291.0

776.0

1790.0

1588.0

全体

3835.9

3636.0

3789.7

5381.3

6373.8

有価証券報告書から引っ張ってきた国別売上です。UI/UXと混ざっているのでわかりにくいです。

・2018年の12月にカンデラ社を買収し、2019年よりいきなり欧州の数字が乗ってきています。2020年にてUI/UXの不調とともに業績が同程度の割合で落ちているので、欧州の数字のうち多くがカンデラ社によるものと推測しています。

・確実に言えることは、UI/UXの数字が不調であっても、日本の割合が落ちていることです。海外で急成長したことが見て取れます。

・ここまで海外売上比率が大きくなると為替レートは気にした方が良いです。ドル円クロス円の市況によって利益が割と変わると思われます。

 

【成長ドライバについて】

①成長の要因は更なるグローバル展開。開発・サービス提供やプロモーションを強化し、年間10%~ 20%成長の見通し(中計抜粋)

 

②月額課金利用者を中心に利用者の増加施策を行い、2025年12月期末に利用者を現在の5倍に(中計抜粋)

・現在というのが中計の出た時点(2020年11月06日)からおおよそ5年と少しになるので、だいたい年率1.38倍で成長する必要がある。売上ベースの計算と概ね一致。

タブレットユーザであれば半年無料などの施策をしている。

 

③多言語ローカライズ強化およびインターネットを活用したグローバルマーケティング活動を実施し、現在60%の日本国外利用者割合を、2025年12月期には80%以上に(中計抜粋)。

 

・現在は7カ国語。

・ここで、仮に国内無成長で計算する。40%だったウェイトが大きさそのまま20%になるには、海外は60%から見て160%へと、2.6倍の成長する必要がある。この場合の成長はトータルで2倍となる。(わかりにくくてすみません。国内無成長と仮定すると海外2.6倍へ成長し、全体トータルでは2倍成長となります。)

先ほど4年間でトータル1.93倍成長という数字が中計から見て取れた。つまり国内の成長余地は大きくは考えられていないことが見て取れる。重要なのは海外の伸び

YOUTUBEを見てみると、海外の絵師youtuberにプロモーションを依頼している事が見受けられる。様々な国の絵師が10万再生をこえる動画を出している。

 

AppleGoogleが提供するアプリストアやクレジットカードに加え、各国の事情に 即した決裁手段を提供

・これは中国のことを言っているならインパクト大きめかも。(中国の決済事情に詳しくないのですが、間違ってないでしょうか。applegoogleがあまり普及していない国って他にありますでしょうか。是非コメントください)

 

⑤プリインストール機種の増

クリスタが標準インストールされた機種が増えています。

 ・Galaxyとの協業は非常に評価したい。タブレットやペン付きスマホの機種にはクリスタが標準インストールされている。

CLIP STUDIO PAINT」 が日本HPの新製品パソコンにバンドル-全9シリーズで採用-(2020年12月)

CLIP STUDIO PAINTがEMRスタイラスペン採用の8インチWindowsタブレット「raytrektab」にバンドル 12月10日(木)より発売開始

これによって、これらの機種の出荷数によって公表されたアプリ出荷数が増になると考えています(未確認です)。

 

CLIP STUDIO PAINTについて 現況の推察

以下の視点よりクリスタの潜在力について、定量的・定性的観点から今後を占ってみようと思います。

 

【デバイスの強化】

ipad, Samsung tabなどをはじめ、近年タブレットの性能が大幅に向上した。安価に本格的なデジ絵をはじめることができるようになってきた。また、昨年はタブレットの売れ行きが非常に好調であった。

世界のタブレット出荷台数の2020年4Qは19.5%増の5,220万台、年間では13.6%増の1億6,410万台 - 「最高のタブレット」を求めて!

・2020の10~12月期のタブレット販売台数は前年同期+19.5%の5220万台。apple37%、galaxy19%シェアである。

・デジ絵環境について従来は高スペックPC+液タブが主流であった。液タブは近年こそ安価な中国産が2万程度で手に入るようになったものの、高スペック品では現行でも40万程度するモデルも。PCもまともなスペックで揃えたら結構なお値段。

ipadなら本体とソフト代だけで済むので、安いし楽だし早い。miniで我慢すれば5万円、airなら9万、proなら13万といったところ。

 

②画面サイズは非常に重要で、スマホでのお絵かき需要はそこまで大きくないと思われる。事実として月額料金安く、iphoneのセルランは低い。が、スマホのスペック(コスパ)が近年急激に上昇したこともあり門戸は広くなったと思われる。

iphone, Xperia, Galaxyなど、スマホも画面サイズが大きくなる傾向である。

Samsungのgalaxy NoteはデフォでSペンつき筆圧4096段階

 

【漫画・ゲーム・アニメ文化の近況】

①いわゆる日本発祥の”アニメ絵”や漫画文化が海外でも流行るようになってきた。アニメ絵や漫画に対して最適化されたツールであるクリスタの需要が増したと考えられる。

経済産業省 コンテンツ 分野の海外市場規模調査

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/downloadfiles/2017_kaigaishijochosa.pdf

特に漫画は世界の市場規模において日本の存在感が非常に大きい。

f:id:kakine162:20210228150018p:plain

・アマプラ、ネトフリ、ビリビリ動画などの追い風をうけ、日本アニメの販売先が広範囲になった。

日本の漫画は、海外コンテンツ市場で「本当に」戦えているのか(マガポケ) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

・中国漫画市場の高成長

【市場比較コラム】日本・アメリカ・中国のマンガ市場比較 | オタク産業通信 :ゲーム、マンガ、アニメ、ノベルの業界ニュース

・韓国naverの20Q2業績ではwebtoonが急成長。月間アクティブユーザは世界で6400万人。

 

②コロナ禍で加速した電子書籍の発展により、紙で出版する時代に比べ多数の作品を出版しやすくなった。だが過去作の掘り返しをしやすくなった側面もあるかと。

同社は電子書籍向けソリューションも提供している。それなりに売上インパクトが大きい。

 

③中国ソシャゲブーム

・テンセントがめちゃ強いという話。ざっと調べたところ売上の伸びもすごい。全てのゲームがイラストを使っているわけではないだろうけども。

【名作ばかり】クオリティが高すぎる中国産のゲームアプリ | アプリハンター

 

【主要全OSへの対応】

2016年5月1日 6言語目 韓国語リリース

・このリリース時点で国外利用45%。日本に次いで韓国・北米での利用が多い。

2017年9月7日 7言語目 ドイツ語リリース

2017年11月08日 ipad版 プラン「EX」リリース

2018年4月下旬 ipad版 プラン「PRO」と「年額プラン」リリース

2019年12月5日 iphone版 リリース

2020年8月21日 galaxy版 リリース

2020年12月10日 Android版 リリース

 

①特にAndroidOS対応(Samsung TabやChrome bookなど)に対応しているメジャーなペイントソフトはあまりない。アイビスペイントくらい。

 

Chrome bookもAndroidで動いている。GIGAスクール構造にて1人1台端末のおおよそ半分のシェアがChrome bookになる予定。4GBメモリのChrome bookでいささかスペックが不安であるが、クリスタにとってはインフラの強化となるかも。

 (参考:文科省が指定した端末の標準仕様)

Intel Celeron 同等以上、2016年8月以降に製品化されたもの、4GBRAM、32GBストレージ、9〜14インチディスプレイ、タッチパネル対応、8時間以上駆動のバッテリー、インカメラ/アウトカメラ搭載

 

【料金表】

スマホ 

無料利用 1日1時間 

課金月額 PRO100円 EX300円

課金年間 PRO700円 EX2000円

タブレット、PC (2台目からは割引きアリ)

無料利用 3ヶ月 or 6ヶ月

課金月額 PRO480円 EX980円

課金年間 PRO2800円 EX7800円

 

 

Google Trendsから見える注目度(YoY)】

2021.Q1期間については7週までのデータです。2月最終週と3月が入っていません。また3末のデータが揃ったあたりでやり直す必要があります。

google trendsにて「CLIP STUDIO PAINT」を「トピック」にて指定した際のデータです。

日本が最大で100、韓国はその比で68、次点は中国28、台湾19、香港18と続きます。

信頼度としてどの程度あるかは不透明ですが、今のところは2021.Q1期も前年比で成長してるだろうと思われます。

CLIP STUDIO PAINT: (すべての国)

YoY

CLIP STUDIO PAINT: (日本)

YoY

CLIP STUDIO PAINT: (韓国)

YoY

2016-04-03

23.5

 

13.1

 

7.6

 

2016-07-03

22.5

 

10.7

 

7.0

 

2016-10-02

29.0

 

23.9

 

14.2

 

2017-01-01

43.6

 

51.5

 

27.7

 

2017-04-02

44.5

189.2%

51.5

393.5%

28.8

378.8%

2017-07-02

38.3

170.0%

44.8

419.4%

21.2

302.2%

2017-10-01

47.1

162.6%

60.4

252.6%

31.6

223.6%

2018-01-07

46.5

106.6%

62.8

122.1%

40.5

146.3%

2018-04-01

45.0

101.0%

58.0

112.7%

32.5

112.5%

2018-07-01

46.4

121.0%

59.1

131.7%

36.6

172.9%

2018-10-07

46.8

99.2%

59.6

98.7%

43.0

135.9%

2019-01-06

29.5

63.5%

24.4

38.8%

15.5

38.4%

2019-04-07

47.7

106.0%

56.9

98.1%

33.4

102.8%

2019-07-07

51.5

111.2%

60.3

102.1%

38.8

106.2%

2019-10-06

50.5

107.9%

59.8

100.3%

37.2

86.4%

2020-01-05

55.5

188.0%

66.5

272.6%

51.3

330.2%

2020-04-05

74.5

156.1%

79.6

139.9%

48.4

144.9%

2020-07-05

78.2

151.8%

82.2

136.4%

59.7

153.7%

2020-10-04

72.5

143.8%

78.3

131.0%

50.9

137.1%

2021-01-03(7w)

76.9

138.4%

90.0

135.4%

52.1

101.6%

 

【セルラン】

確度の高いデータと受け取れない内容です。

CLIP STUDIO PAINT -プロが愛用、マンガやイラスト、アニメーションを自由に制作- ダウンロード・売上ランキング推移 - Androidアプリ | APPLION

APPLIONでみたところ、iphone, Androidのセルランでは「アート&デザイン」においては高順位ですが総合順位では各国上がってきません。

ipadのセルランでは日本、韓国、香港、台湾、シンガポール、インド、フランスなどで総合セルランにも入り込んでいます。

androidはタブとスマホで集計が別れていないようなので、セルランが入り込むことは難しいかもしれません。

何か変化がウォッチできるサイトなど見つかれば良いのですが。。

 

【競合アプリと立ち位置】

f:id:kakine162:20210404185427p:plain

・国内pixivユーザにおけるシェア圧倒的1位。イラスト制作について圧倒的存在感

・漫画制作ツールとしてもかなり強い立ち位置かと。ブラシ、トーンの種類が非常に豊富。同じツール使わないと同じトーンが使えないなどと支障がおきるので、クリスタに合わせる必要があります。

・素材に関してはユーザが作成したものがプラットフォームとして共有されます。10万点近い素材が共有されています。ネットワーク外部性が生まれます。

ベクターレイヤーが使える唯一のアプリかと。ベクターレイヤーというのは線画に使うもので、拡大しても線として拡大され、ピクセルで拡大するのと違ってぼやけない。

・競合アプリとの比較で機能面・クオリティとしてはトップと言えるかと。

 

競合アプリ

本記事で取り上げると大変な量になってしまうので割愛します。

【2021年のおすすめはこれ!】最新お絵描きソフト・アプリ比較【有料/無料】 | イラスト・マンガ描き方ナビ

 

 

【まとめ】

以上、都合の良いところを集めてみました。 

まとまりがなくてすみません。再編したいけど自分がわかるからそろそろいいかといった気持ちもあります。。

【3358】 1月14日が決算のロコンドを振り返ります。

【営業利益】

Q毎の営業利益に関して

第1四半期

f:id:kakine162:20210103105205p:plain

ロコンドはアパレルなので冬物の方が単価が高く利益率も高いです(ブーツなど)。

1Q時点で2.67億出せた上で四半期2.5億ベースというのは少し保守的な表現ですね。。

 

第2四半期

f:id:kakine162:20210103105021p:plain

f:id:kakine162:20210103105246p:plain

 

ここでざっくりとrezardの利益率考えたい。

限界利益の定義は以下を見れば分かります。

DATA SHEETを読めばわかるのですが、ネット広告の方は変動費に組み込まれ、TVCMの方は固定費と考えられていますね。

f:id:kakine162:20210103140253p:plain

 

計算元になる資料

f:id:kakine162:20210103105544p:plain

1Qの限界利益は平均18%でDATA SHEETによれば17.9%、6月速報値では20%ですね。

ロコンドの過去の限界利益率です。

f:id:kakine162:20210103141713p:plain
かなり注目なポイントなのですが、限界利益率に関して過去最高でした。

基本的には3Qが一番強い。ここ数年は1Q>2Q、3Q>4Qの関係にあります。

 

 以下皮算用です。
・利益率は1Q>2Qのこれまでの傾向を無視し、rezardを除く限界利益率を1Q=2Qと考える

・試算には1Q17.9%と6月20%を利用する。

(1862-224)*0.179 = 293.2

368-293.2 = 74.8

74.8 / 224 = 33.3%

これが限界利益率となります。

他商材トータルが18%で考えると比較的利益率の良いビジネスモデルですね。

まぁ当然のことなのですが、出店ブランドからの商品を出品して手数料をもらうビジネスより、自社開発したほうが利益率は高いわけです。やっぱりプライベートブランドは売れれば大きいですね。開発する分リスクがつきものですが。

 

 

【D2Cに関する振り返り】

4月2日 ヒカルコラボ第1弾

 ・1週間で6億の受注。

 

7月9日 宮迫コラボ WWスーツ

・10月14日2Q説明会にて7500万円の売上であったと。

 

7月20日 レペゼンコラボ

この時点でヒカルコラボ第1段が8億

・1日で1億の売上。

・8月下旬から9月以降にかけて発送されている。

 

9月25日 ヒカルコラボ第2段

10月6日までに第1段と合わせて11.69億円の受注(決算説明資料)。

・10月14日 ヒカルさん動画内にて売上3億超えてるとの発言。 

この時点で、第1段は少なくとも8.69億売れていることになります。7月20日の時点では8億でしたから、発売から3ヶ月以上経過した7月20日から10月14日の2ヶ月間でも月間数千万売り上げが続いていることになります。

ヒカルさんの動画の概要欄には全動画にロコンドのショップサイトへのリンクが貼ってあり、株主としては嬉しい配慮。

 

11月21日 winwinwiiin第1回の放送、12月19日 第2回の放送

・手越回は前編429万再生、7万円カシヤマのスーツと2万5千円のドレスシューズが紹介される後編は307万回再生(21年1月3日)。

・先着5000名クーポンはまだ使用可能。

 

12月4日 てんちむコラボ

・12月10日の0時に売上1億を達成。

 

他はスザンヌさん、辻本舞さん、ローランドさん、関根りささんとコラボしています。

ヒカルコラボの売上のみで通期13億は見えてくる数字かなと。

てんちむコラボ1億5千万、winwinwiiin商材で1億、宮迫コラボの実績含め他コラボ全部合わせて1億5千万程度でも通期17億くらいが見えてきますね。

売上4億の上乗せであれば少なめに見積もっても営利ベースで1億の上が期待できそうです。

 

【D2C 今後の思惑】

winwinwiiinの今後の展開を期待しています。インパクトのあるゲストが続いて数百万回再生が続けば良いなと。キャップなどのオリジナル商品の投入も増やしていくようです。

11月23日 ロコンドチャンネルにて

・CM第二段の話 春か春前想定。

・革新的プロジェクト?日本初? 1月あたりにロコンドチャンネルかヒカルチャンネルにて公開。てんちむコラボでもカタリスト足りえなかったので、株価が上に動意付くにはもうハードルがかなり上がっている印象はあります。

・ヒカルコラボ第3段はもちろん進めていると。流石に第3段公表時は寄り天でいいから5%くらい上に飛んで欲しいです。

 

【D2C 課題・懸念】

・到着まで2ヶ月以上かかるのがデフォ。工場のキャパシティが足りずに中々買えない商品も。

・高品質で新鮮さのある商品を出し続けることは難しい。単価も高めな商品であるので、ブランドイメージを保っていけるか。

・ヒカルTVCMのコスパには度肝を抜かれましたが、winwinwiiinは結構お金かかってそうな印象。投資回収リターン不透明な中での投資なので2~3000万あたりの規模感でしょうが、どれほど広告費が計上されるのか気になりますね。

 

【D2C 3Qに含まれる売上】

2月期決算なので、1Qは3~5月、2Qは6~8月、3Qは9~11月です。

2Q決算説明資料に、D2Cは2Qで7.6億の売上とあり、"ReZARDは累計受注のうち約65%を出荷済"とあります。

10月6日までの累積受注額。キャンセルやサイズ交換発注は除く

これを計算すると、トータルでは11.69億、3Q以降分は4.09億分となります。

売上計上は受注のタイミングではなく、発送のタイミングになります。

革靴やロゴレスは12月になってから到着したので、その分は4Qに回ります。

あとはレペゼンコラボも一部分は3Qでしょう。そのあたりは変則的です。

ヒカルコラボ第3段は初期ロットをどれほど用意するのか分かりませんが、大部分が来期通期に乗ってくる可能性が高いですね。

 

【FW買収について】

f:id:kakine162:20201231193110p:plain

今期9月より併合したFashion Walkerについて

ロコンド倉庫に移管さ れて来た在庫は8月末までの総在庫の48%に留まった

結果、現在の新FWの売上水準は50%水準で推移

f:id:kakine162:20210102102637p:plain

これに関しては昨対45%にて計画。9〜2月の今期計上分で流通総額10億の見込み。

fashion walkerは移管前の直近1年間(2019年9月~2020年8月)の流通総額はおよそ43億円。

f:id:kakine162:20210102103106p:plain

年間19億の流通総額で3億の営利が出せるとのことなので、営利率は15.7%。

試算です。

 

流通総額

営利

45%水準

10

1.57

0

55%水準

12.22

1.92

0.35

65%水準

14.44

2.27

0.70

初動は51%、52%(暫定)であったが、9~2の半年間で55%水準程度まで戻すことができれば、営利としては0.35億円の上乗せになります。

懸念点としてはポイントなどの施策による営利率の低下ですね。

 

【株価 短期戦略】

f:id:kakine162:20210102104738p:plain

 株価位置に関しては、10月15日の決算を受け、16日に第陰線にて安値2550をつけてから、ゆったりとしたダウントレンドです。

それからの高値は2730、安値は12月22日につけた2035ですね。

この日はマザーズが4%下落した日で、恒常的に信用買残が非常に多く多数の”機関の空売り”を喰らっているロコンドも勢いよく下げました。

若干ダウントレンドの傾斜がゆるやかになってきているような印象も受けます。

12月7日からで切り取れば、ヨコヨコになってきた印象。

株価2200円の位置で時価総額は252億円。今期の純利益予想は12億ですので、PERは20倍ちょっと。上場来高値の4180から半値となり、バリュエーション的にもかなり買いやすい水準にはなってきたかなぁと。

今の株価位置であるならば、決算勝負してもまぁいいんじゃないのかなとの考えです。個人的には”決算前の期待上げ”を期待しております。

 

【まとめ】

以上、売上が外野から推測しやすいD2Cを中心に考えてみました。株価影響が一番大きいのもD2Cであると考えます。

・買収したFW分は保守的に見積もってます。また、来年も若干巻き返す余地になるのかなと。

・D2Cは余裕を持って超過するでしょう。ファブレスで受注生産、良いビジネスです。

・今期業績の上振れ余地は限定的かと。欲しくなるような株価位置にあって、かつ、3Qで見えてくる業績は"若干上振れの好業績"なのではないかと言った考えです。まぁ業績が見えたところで上がるのかと言われると分かりません。

 

【雑感】

田中社長は大きなお金をかけることなくチャレンジが出来て、ヒットすれば大きなリターンが見込めるようなことを何パターンも試しているような印象。

D2Cに関しても、幅の広い企画とコラボ先、スピード感のある実行力が見えてきて、今後もやっていけそうだなぁと言った感想です。

D2Cはコラボ商品以外への広告効果が不透明ですね。ネット民としては知名度はかなり伸びたのではないかと思います。D2C商品買ってくれた人のリピート率は4ヶ月ちょっとのうちに10%ほどであったと。新規会員数などのKPIの今後が気になります。

ライブコマース的な新しい試みにワンチャンを感じています。

とりあえずはwinwinwiiinの今後と1月の仕掛けが楽しみです。  

2020年振り返り(銘柄毎集計)

2020年1月1日〜12月31日(受渡日ベース)での収支です。

f:id:kakine162:20201230193249p:plain

取引手数料と、信用取引の利率などを含めた諸経費等の合計金額は1,486,351円でした。高え。。。過去最高金額です。

損益金額は手数料などを引いた金額が乗っている(と思います)ので、損益に対する経費の割合は12%くらいですね。100万抜いたうちの12万が手数料だったと。

 

確定損益ベースのグラフはこんな感じ。横軸は取引数になるので、月毎の長さはバラバラです。9月から勤務時間変えたので取引数がめちゃくちゃ増えています。

組み替えや回転めちゃくちゃしているのもあって、地道にコツコツ増える感じです。

ドローダウンはそこそこ回避できるようになってきた気がしています。いうて自分の実力が見えない笑。何となくこうやっているだけ。(データ取りして検証するべきなんですけどね。。NEETになったらやりたい。)

f:id:kakine162:20201230220122p:plain

 

【勝ち銘柄 53名柄】

上位1名柄で年間収支の50%近くいっています(含み益持ち越しが少々)。上位4名柄で年間収支の100%を超過します。

決算跨ぎしているのはIPS、ロコンド、ギガプラ、デジハくらいですね。結構少ないです。

また、決算跨ぎで大きく勝ったのはギガプラだけで、それ以外は負けていたりあんまり増えていないですね。決算跨ぎ以外で取っています。

IPS

5389355

ロコンド

3895616

ギガプライズ

1044538

デジタルハーツホールディングス

893508

サイバーステップ

771875

アズーム

495616

オークファン

405363

メディカルシステムネットワーク

372761

純金上場信託(現物国内保管型) 受益証券

349299

プレミアグループ

279878

ENEOSホールディングス

252485

関通

219771

ガンホー・オンライン・エンターテイメント

199864

メドレー

193346

スクロール

181948

日本システムウエア

146702

クラウドワークス

133492

純プラチナ上場信託(現物国内保管型) 受益証券

129264

コムシード

119420

ニューラルポケット

118584

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信

114014

日経平均ベア2倍上場投信

113449

バルテス

86329

PR TIMES

73026

インヴィンシブル投資法人

70601

NEXTFUNDS NASDAQ-100(R)連動型上場投信

69974

ラウンドワン

66872

プレミアアンチエイジング

51031

ウェーブロックホールディングス

45866

いい生活

38725

オリエンタルランド

38254

ケイアイスター不動産

35892

吉野家ホールディングス

28439

レーザーテック

26286

ジェネレーションパス

25365

MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信

23516

ピー・ビーシステムズ

22179

NEXT NOTES日経・TOCOM原油ダブル・ブル ETN

20675

ブイキューブ

19641

ソフトバンク

18995

ファーマフーズ

17712

ミンカブ・ジ・インフォノイド

16138

ラクーンホールディングス

15075

パルテック

12427

神戸物産

9160

BASE

8826

BuySell Technologies

6750

ハピネット

6325

リバーエレテック

4507

ソフトバンクグループ

3196

キャリアリンク

3176

ベルーナ

2768

KDDI

875

 

【負け銘柄 48名柄】

宮越ホールディングスは長期で持っていて、コロナショックで食らったポジです。

ダブルインバースは456月の2番底狙い笑

Jストリームは12月のハイボラで負けました。1日のズレがめちゃくちゃデカくて、切った後に爆上がりしました。

シャノンは決算勝負して負けました。

任天堂はコロナワクチンが出た時に日経がめちゃくちゃ跳ねて、余力がめちゃくちゃあったのでPTSで株に変えようと思ったら1枚翌朝でこの成績。ナスダックの任天堂の株価を23時30分にチェックしていれば、10万に満たない金額で済んだ取引でした。

その他はだいたいスイングやスキャで負けた感じですね。

宮越ホールディングス

-1083427

NEXTFUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動

-589289

Jストリーム

-384361

シャノン

-327487

任天堂

-297532

SKIYAKI

-290592

KeyHolder

-283141

ベガコーポレーション

-281474

リミックスポイント

-281341

西松屋チェーン

-224819

トビラシステムズ

-200423

日本たばこ産業

-195974

EduLab

-184977

メルカリ

-132239

ライドオンエクスプレスホールディングス

-108353

コシダカホールディングス

-93695

パワーソリューションズ

-92959

ワットマン

-66100

エヌ・ピー・シー

-51334

東証マザーズETF

-48661

ウィルズ

-47952

弁護士ドットコム

-47605

アクトコール

-46941

NEXT FUNDS ダウ工業株30種平均株価連動型上場投信

-44879

マネジメントソリューションズ

-44363

プレシジョン・システム・サイエンス

-43968

No.1

-39341

オリックス

-37924

JMS

-29106

サイゼリヤ

-26675

SHIFT

-24340

ハイアス・アンド・カンパニー

-21700

シルバーライフ

-21505

JMDC

-20954

ネットマーケティング

-19820

日本マクドナルドホールディングス

-19413

オイシックス・ラ・大地

-16427

すかいらーくホールディングス

-11815

NTTドコモ

-11258

ランサーズ

-10582

しまむら

-9517

ブロードリーフ

-8202

ぐるなび

-7735

マネックスグループ

-7594

ディ・アイ・システム

-6482

識学

-4534

チェンジ

-2306

アルファポリス

-2246

 

【大勝負を2回】

IPSもロコンドもイベントを狙った投資を行いました。それぞれ当てることが出来まして短期間で250万、140万ほどの収益が出ました。この2回の投資だけで年間収入としては充分な金額を稼げた年でした。

 

【IPS 海底ケーブル投資法】

IPSは10月に海底ケーブル開通のIRが出る可能性が高いと気づきました。開示の言葉尻を拾い、IRお問い合わせを繰り返しました。9月28日の海底ケーブル遅延IRで進捗が見えただけで2050→2460へ上昇し、その後10月19日には上昇分を全て打ち消すほど下落しておりました。

f:id:kakine162:20201230195316p:plain

そして万株超保有していたタイミングでお昼休憩中にIRが出て、2474まで急上昇。もちろん下落中にゆっくりと集めていたので2023の底値で集めたわけでなく、また上髭も短時間だったので上値で処分出来たわけでもありません。が、この1連の流れで250万ほどの利益になりました。

 

ロコンド Rezard投資法】

こちらは単純なイベントで、ロコンドのRezard第2段のyoutube動画が上がる日のお昼に新作シューズが先んじて購入できるようになっていました。田中社長は「決戦は金曜日」ってよく仰っていて、休日前に新商品の発表がある事も基本的な流れでした。

yahoo掲示板や一部twitterは盛り上がりましたが、後場寄り付きの出来高がそれほど無かったこともあり、あいまいですが3250円ほど?で7300株ほど仕込みました。これもだいぶ高値掴みでした。

夜にはyoutubeでコラボ動画がアップロードされ、PTSは動意付き。同値あたりから撤退しはじめたのでだいぶ安売りしてしまいましたが、週明けには大きく寄り天してポジに対して平均7%弱ほど抜けました。

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この2点に関しては結果論でしかありませんが、硬い時に厚く張って抜けるだけ抜くことは大変大切であると考えています。

100あるとしたうちの10〜20程度しか折り込まれていないような材料が、高確率でくる時に先回りで気づければ大きいなぁと。あまり再現性ないとは思いますが、来年もこういうチャンスが拾えればいいなと思います。

 

月次で株価急落した西松屋チェーンを考えてた(ボツ記事)【7545】

12月29日に書いて内容がつまらなかったため没としましたが、タイムリーに上方修正が出たのでアップします(すけべごころです)

 

【株価と月次速報の数字】

西松屋チェーンが4営業日前につけた直近高値1864円から、月次速報を受け金曜終値1505円まで急落しました。

直近2ヶ月分のチャートです。

f:id:kakine162:20201129222530p:plain

下落率は実に-19.2%です。月次速報の直前に4連続陽線で1700から1850へと上昇していたので、月次への期待が乗っていた株価位置であったと言えます。自分は期待で上昇したタイミングである程度の量を売るのが好きです。

1日で3日分程度の出来高を伴って1675の位置まで下落し、その上昇分を打ち消した後に続落しています。

 

f:id:kakine162:20201129221155p:plain

正直どのくらいの数字が出れば今回の株価を維持できたのか見当がつきません。

四半期毎の小計で見ると、全店の売上高は1Q108.5%=>2Q112.7%=>3Q114.5%と順調に伸びています。

客数の伸びに対して売上高の伸びが高いので、コロナの影響でまとめ買い=客単価の伸びに繋がったであろうと推測します。

 

f:id:kakine162:20201129221526p:plain

ちなみにこちらが前年度の月次です。今年の傾向と異なり、売上高より客数が伸びた傾向にあります。

しかし、1月度から売上高の伸びが上回ります。

特に2月度は高成長となります。閏年であったため1日多く、また土日祝日多かったのですが、西松屋はコロナがなくても伸びはじめていたのでは?と思った次第です。

 

f:id:kakine162:20201129222006p:plain

ちなみに2月はコロナ感染者数はまだ1桁〜30人程度のタイミングでした。

3月の25日頃から感染者数は伸び始め、4月7日には緊急事態宣言、5月25日には全面解除されました。

 

【中期目標と経営戦略】

20年2月期の決算短信からの抜粋ですが、”2025年2月期を達成年度として売上高2,000億円、経常利益200億円の中期目標を新たに掲げております”とあります。

中間報告書によると、以下の経営戦略を掲げています。

https://www.24028.jp/ir/wp-content/uploads/sites/3/65houkokusyo_1014.pdf

1.プライベートブランドの拡大

2.店舗の大型化と人口集中地域への出店

3.インターネット販売の収益性改善と売上拡大

4.海外向け販売の拡大

5.店舗運営の効率化

 

最近はよく経済誌やTVなどでも取り上げられています

特に店舗運営が効率的とのことで、2人の人員で運営できる店舗システムがつくられ、店長は複数店舗兼任。接客が極力不要となるような様々な工夫がされています。

 

【業績の推移】

西松屋はめちゃくちゃ営業利益率が低い会社です。

昨年度実績で1.33%。しまむらで4.4%、ファストリで7.43%です。

中期目標で言ってしまえば計上利益率10%としていますが、実現できる数値とはあまり思えません。

とは言え注力されるでしょうから、改善は見込めると思います。

 

以下データです。

 

売上

前期比

売上原価

売上総利益

売総率%

販管費

販管費率%

営業利益

店舗数

店舗あたり販管費

17.Q1

35,894

 

22,350

13,543

37.73%

10,588

29.50%

2,955

888

11.92

17.Q2

32,274

 

20,583

11,692

36.23%

10,540

32.66%

1,151

892

11.82

17.Q3

36,970

 

22,207

14,762

39.93%

11,103

30.03%

3,659

893

12.43

17.Q4

31,135

 

19,942

11,193

35.95%

11,087

35.61%

106

908

12.21

18.Q1

35,492

98.9%

21,449

14,042

39.56%

11,378

32.06%

2,663

917

12.41

18.Q2

33,147

102.7%

21,165

11,983

36.15%

11,225

33.86%

759

922

12.17

18.Q3

37,161

100.5%

22,305

14,856

39.98%

11,582

31.17%

3,274

937

12.36

18.Q4

31,509

101.2%

20,180

11,329

35.95%

11,168

35.44%

161

951

11.74

19.Q1

36,511

102.9%

21,839

14,671

40.18%

11,422

31.28%

3,248

970

11.78

19.Q2

32,639

98.5%

21,321

11,318

34.68%

11,441

35.05%

-122

981

11.66

19.Q3

36,457

98.1%

22,963

13,495

37.02%

11,907

32.66%

1,587

994

11.98

19.Q4

32,560

103.3%

21,997

10,562

32.44%

11,674

35.85%

-1,111

1004

11.63

20.Q1

37,546

102.8%

23,247

14,298

38.08%

11,781

31.38%

2,517

1010

11.66

20.Q2

33,806

103.6%

22,260

11,547

34.16%

11,837

35.01%

-291

1010

11.72

20.Q3

37,327

102.4%

24,334

12,993

34.81%

12,311

32.98%

683

1009

12.20

20.Q4

34,275

105.3%

23,337

10,938

31.91%

11,938

34.83%

-1,001

1006

11.87

21.Q1

40,720

108.5%

25,566

15,154

37.22%

11,487

28.21%

3,666

1011

11.36

21.Q2

39,691

117.4%

25,361

14,330

36.10%

11,550

29.10%

2,780

1008

11.46

 

次は売上総利益と、売上総利益率をグラフにしました。

f:id:kakine162:20201129232521p:plain

1Q&3Qの利益率が高いのが見て取れます。

こうしてみると直近2年は崩れ気味で、20年度3Qは特に酷く見えます。

PB比率を増やすことで利益率改善の1手となるかもしれませんが、いつでも低価格でお客様への還元や地域貢献を目指している以上、地道な改善になるかなと思います。

 

次はちょっと変わったグラフを作りました。

販管費率の推移と、1店舗あたりの販管費の推移です。

f:id:kakine162:20201129233939p:plain
店舗数は20年度から停滞していますが、それまでは順調に増えています。売上に左右されにくいデータとして、店舗あたりの販管費は考えるべきに値するのかなと。

例えば四半期1店舗あたりのコストが0.5百万円削減できるなら、1008店舗あるので年間20億の削減になります。ちなみに昨年の営業利益が19億円です笑。

今年の1Q&2Qは昨年対比で0.28百万円改善しております。これに4*1008を掛け算すると11.29億円になるわけです。利益率の低い会社でしたから、ちょっとの改善で劇的に変化すると。

 

【3Q業績予想】

去年の3Qは、3Qとしてはここ4年で最も利益率が低かった年でした。

僅かな数値のブレが大きな差となってしまうので皮算用をする際は幅広くレンジで考える必要があります。

ここ4年間、営業利益で四半期毎の業績を見ると-10億〜+35億までの幅があります。

以下のように去年の3Qをベースに数字を考えると売上にしてちょっと低いかなという値が出ました。

①売上

去年の3Q単体37,327 月次の3Q114.5% = 42739.415

売上総利益

去年の1Q&2Qと今年の1Q&2Qで売上粗利益率は0.5ポイントほど改善。

去年の3Qの売上総利益率から0.5ポイントを足し算。

42739.415*(0.3481+0.005) = 15091.2874365

販管費

去年の3Qの店舗あたり販管費から0.28百万円を引き算。

(12.20 - 0.28) * 1008 = 12015.36

④営業利益

15091.2874365 - 12015.36 = 3075.9百万円

 

上期累計で営利は6446百万円で1株あたり利益は72.3円です。

算出した3076百万円を加算すると、営利が9522で1株あたり利益は106円です。

今期業績だけで言えば4Qが利益出にくいとしても1株1500円は安くは見えます。

 

【雑感】

お恥ずかしながら初めて小売業をまともに見てみました。

商材ごとの売上の変化もわからない。KPIを数字出して細かく開示しているような企業ではないので、分析のやり甲斐を見つけることができませんでした。

増収要因のうち、どのくらいの割合がコロナの追い風であったのか判断することはとても難しいと思います。

扱っている商材に関しては現在の環境が追い風とは言えないのではないかと思います。今年は出生率がとても低くなりましたので、この要因は今後向かい風となります。

しかし車でいけるような郊外店舗が多いので、街中に人が戻ればその分業績が戻ってしまうかもしれません。

業績に関しては正直なんとも言えません。繰り返しになりますが、利益率がとても低いので利益率改善ができれば飛躍的に伸びるかもしれません。

個人的には原価率や販管費率において改善傾向が見られる会社が好みなので、触りにくいなと思います。

 

【追記】

GUからベビー服が登場しました。確実にパイが奪われます。大きなニュースだと思います。

 

https://www.24028.jp/ir/wp-content/uploads/sites/5/201201gyoseki.pdf

12月1日に西松屋から上方修正が発表されました。個人的な感想としては少し保守気味に感じます。

この程度の数字であれば月次の数字から見えていたはずだと思います。しかし自分の考えに反し、PTSでは安値1644〜高値1695、終値1685(+107)、出来高48100と大幅な上昇で終えました。

株は難しい。

【4390】0からわかりたかったips① 〜海底ケーブル思惑編〜

ipsのビジネスって難しいですよね。

自分もとわにゃんさん、ふしちょうさんと言った有名株クラの受け売りで投資しているだけです。今回期ズレのIRが出まして、改めて精査しました。

 

今回は思惑の強い「海外通信事業」に絞った回となります。(多分これしか書きません。。。)

自分の結論を先に申し上げますと、当たればデカイと思いますが詳細の理解ができないので結局はわからん銘柄です。

ただ状況を鑑みて都合良いように解釈していくと夢があって、賭けても良い不確実性かと思います。

これからの内容は私見が多分に含まれます。くれぐれも投資は自己責任でお願いいたします。

 

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海外通信事業は、今期大幅な増収増益が期待されるセグメントです。

売上2.4倍、営利1.85倍です。すごいですね! 

【ビジネス内容の説明】

フィリピンで、国際回線などをCATV事業者などに提供しています。

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別のセグメントであるフィリピン国内通信事業との違いは、国際通信回線を提供する事、ターゲットが大口需要家である事です。

フィリピン国内通信事業は主事業のターゲットは法人などで、ブロードバンドサービスを提供しています。また、ipsはマニラやミンダナオ島にて光回線のインフラ構築を行っており、こちらの収益は国内通信事業に入るようです。

この2つの事業、使用する商材が被る事もあって資料もごちゃ混ぜ、ネーミングも悪くてわかりにくいんですよね。海外通信=海底ケーブル国際通信って感じ。

なんで国際通信が必要かと言うと、インターネットサービスプロバイダ(ISP)にあたっては、インターネット相互接続点(IX)と言う仕組みが必要だからです。

もし気になった場合の参考URLです・・・

【絶対分かる】インターネット接続に必要なISP(プロバイダ)とは?IXとは? | ワカテク【犬でもわかるITテクノロジー用語集】

フィリピンでは国内IXが不全で、ネットに繋ぐには海外のIXを利用することが多いそうです。

 

【フィリピンの市場環境】

フィリピンの市場環境については成長可能性の資料でも見てもらえると、情報が古いですがある程度のレベルで簡潔に纏まっています。

成長可能性に関する 説明資料 2018年6月27日

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS96841/bc68edd0/6fe0/4501/9828/d18f836c3cd3/140120180626471528.pdf

ipsが海底ケーブルを自前で取得するまで、国際通信はPLDT 社、Globe Telecom社の2社のみが独占的に提供している状態でした。なので競争がなく割高かつ低品質と。

フィリピンの固定ブロードバンド普及率は2015年の時点で日本の1/10程度の3%ほどでした。対してCATVの世帯普及率が25%と高めです。CATV事業者は各家庭まで回線をつなげているので、その回線を利用しブロードバンドサービスを行うことができます。ブロードバンドサービスのためには国際通信が求められます。

家庭の固定ネット環境については現状は速度も普及率も料金もインフラも未熟です。

まだ固定ネット自体が普及の段階なので、戦略的に価格を落とすような事も行っています。この点はリスクでもあると考えます。国際通信の相場がわかりにくい。

  

【過程① 2018年9月13日 全土でのサービスが可能に】

ipsは2018年9月13日に以下のIRを発表しています。

”当社グループ、フィリピン全土での通信事業の展開が可能に フィリピン国家通信委員会が、InfiniVAN,Inc.の事業地域の拡大を承認”

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS96841/bbd5dd78/2e03/45ce/b8d4/dbafda4d189e/140120180913406910.pdf

元々は、ルソン島だけの免許でした。また、ipsは国際回線を用意するだけで、PT&T社の回線を利用する事でCATV事業者へ提供していました。

そのため上場からの2年間にわたり、PT&T社のインフラ(国内回線)の範囲に収まる17社と、顧客が自前でマニラと回線を結んだ3社の計20社のみの取り引きでした。

このIRは、全土でのサービス開始+自社での国内回線調達開始と言った内容のIRです。大手通信事業者1社より、大口の国際回線と国内回線の提供を受け、それを小口に分けてCATV事業者に転貸する。言うならば代理店みたいな立ち位置です。

ipsはインターネット接続サービスを視聴世帯に提供できるCATV 事業者は、およそ250 事業者あるとしています。

このIR後、取引会社数が若干伸びていきます。

 

参考 2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 (2018年11月21日)

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【過程② 契約事業者数増加】

以下 2019年3⽉期 第3四半期 決算説明補⾜資料  2019年2月8日における情報です。

2017年12⽉末→2018年12月末⽐で、提供帯域量は増加 61.5G⇒100.7G(63%増)とのこと。需要は伸びていますね。

マニラ地区では上記の通り帯域量が増えたものの、2015年から開始した3年間契約の高単価の長期使用権リース(IRU)が満了し、競合を防ぐために戦略的に料金大幅値下げで低単価の短期リースが増えました。この後は一旦減収、利益は横ばいとなっていきます。

 

下記の通り、19年3月期3Q時点で契約事業者が増えました。

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次に、19年3月期4Q時点です。3Q時点では4Q中に4社増の見込みがありましたが、実際は増えませんでした。(この後は契約事業者数の発表はありませんので、現在まで変わっていないかも知れません。)

この時の原因を「地方のCATV事業者への取引拡大を図ったが、通信機器などの新規設置が必要で、納品に時間がかかり仕掛案件増加している。 今後は、地方でも自社回線を引いて、案件獲得を目指す。」としています。

そこではじまるのがミンダナオ島の回線敷設です。

引用元 2019年3月期 第2四半期 決算説明補足資料 2018年11月9日

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【過程③ ミンダナオ島開拓 パナイ島開拓】

ミンダナオ島での回線敷設が2019年4月より始まりました。

2019年末時点で700キロメートル超完了。

この工事も遅れに遅れます。コロナにより中断などもあるようで、まだ完了していません。

沿線にあるCATV事業者は130社で、工事が完了すれば新しくこの事業者にサービスを提供できるようになるわけです。

ips側は素材を提供し、工事はCATV事業者が行う形になっています。

敷設工事に参加する事業者12、新規で注文した事業者は15社となっています。

 

引用元 2020年3月期第1四半期 決算説明補足資料 2019年8月9日

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また、パナイ島での回線敷設工事も始まっていきます

おそらく続報はありません。

引用元 2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料 2019年11月11日

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【海底ケーブル取得】

2020 年5月7日 「固定資産の取得(国際海底ケーブルの使用権の取得)及び 当該使用権の一部提供に伴う収益計上に関するお知らせ」が公表されました。

これはフィリピンー香港間、フィリピンーシンガポール間を結ぶ海底ケーブルで、15年のIRU契約(長期使用権)となっています。

21年3月期1Qの決算にて、通信回線使用権仮勘定が28億4600万円計上されています。

 

これにより何が変わるかと言うと、今までは仕入れた範囲で売っていたものが、海底ケーブルに投資することで通信容量を作り出すことができると言うことです。

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フィリピンのインターネット需要はスマホ含めてとても急成長しています。

ipsはローカル5Gに使われる周波数帯を獲得していて、今後は各家庭まで回線を引くのではなく、5G通信基地局を設置していく構想があります。ラストワンマイルに無線を使う事で、素早くインフラを普及させることができ、またモバイル事業者とインフラをシェアすることができるようになります。

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2020 年3月 26 日 新型コロナウイルス感染症による影響等に関するお知らせ(第2報)では、「一日の平均で 56%増、ピーク時のトラフィックで 15%増であり、今月は過去 最大のトラフィックボリュームとなっている」としています。

こう言った需要増に対して対応できると共に、新規顧客の獲得に向かう状況が整ったのではないでしょうか

下の画像は2020年6月29日公表 2020年期通期の有価証券報告書からの抜粋です。

今までの国際通信回線は回線あたり10Gbpsレベルであったことが見えます。10Gbpsというとauひかりのカタログスペックレベルですね・・・。

個人的な考えですが、2020年取得の海底ケーブル開通前までは、通信量の限られた回線を使っての限度のあるビジネスであったのではないか?と思います。そうでなければ海底ケーブルの使用権を取得したところでいきなり売上143%増とはならないはずです。

2020年6月30日の株主通信「第29期 決算報告書」では、海底ケーブルの取得理由にあたって以下のように書いています。

伝送技術の発達により、すでに1ペア(2芯)の光ファイバーだけで、現在の他社が取り扱っている需要 をすべて賄える程度までの通信容量の生成が可能であり、今後も技術革新で、1ペアごとの通信容量は 増大することが予想されております。このような環境で新設すると、多くの光ファイバーを取得することに なり、供給能力が大きくなりすぎるので、今回のように既設の海底ケーブルを取得したほうが効率がよいといえます。

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【海底ケーブル投資回収スキーマ

ipsは、大口需要家に対するIRU条件での通信回線のリースにてこの28億4600万を回収する目論見でいます。

「これを機会に、CATV 事業者向けの通信容量のサイズアップを図ることで、CATV が提供する ブロードバンドサービスの品質の向上・競争力アップを図る」とのこと。

2020年6月30日の株主通信「第29期 決算報告書」では、海底ケーブルの取得にあたって以下のように書いています。

「今回、この回線に関連する通信事業者からの同意を得て、また大口の需要家に対して大口で提供すること で、投資を早期に回収できるスキームができましたので、この回線を取得することといたしました。」

逆に早期回収できないとipsの今後が危ういかも知れません。

2022年末にはソフトバンク主導の同じルートを繋ぐ海底ケーブルが完成予定です。

https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20200611_01/

ニュースの順番ではこちらの方が遅いので少し不安があります。

供給増での単価減は免れないと思います。これからの2年超でどこまで契約が伸ばせるかが勝負といったところですね。

上記ニュースに関しては概ね問題ない想定との回答をいただいたので打ち消し選させていただきます。

供給増がなくとも、そもそもITの世界は日進月歩で年々通信量に対する単価は下がるはずで、今が一番高く売れるはずです。

 

【21年3月期2Qの下方修正】

今回2Qの下方修正、通期予想の据え置きが発表されました。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS96841/e2253a77/be42/40e8/9716/74d51dc81b9d/140120200928496868.pdf

これから逆算すると、1Q業績(売上)1813(営利)325→2Q業績(売上)1587(営利)255となり、結構2Q業績が落ち込んでいます

通期予想が8900,1700で、今回発表された2Q累計が3400,580です。2Q累計を2でかければ6800,1160なので、このペースで考えると未達分が2100,540です。ただし、2Q悪かったのでもう少し下目に見るべきですね。
それに対し、今回の2Q下方修正分が1750,570になります。営利はマシですね。
ここで重要なのが、IRに問い合わせたところ、今まで通期の業績予想に乗っていたのはIRU(長期使用権)での契約が確定した1社に対する売上のみとのことです。
今回の下方分の大部分は海底ケーブルのIRU売上計上の期ズレになるはずです。明細ないので他セグメントの下方分を考慮する必要がありますが、たった1件で売上15億、営利5億くらいの規模感のある案件であったと考えます。使用権を取得した28億という金額に対し、たった1件でこのインパクトは凄いと思います。
IR曰く、この1案件は6年間で売上計上、初年度に大きく計上し残額は按分、別途メンテナンス料との事。また引き合いは好調で、比較的短期間で回収が出来そうとの回答でした。

大口案件のIRU(長期使用権)については一括から分割まで様々なケースが想定され、小口案件に関しては1〜2年の短期リースとなるとのこと。確定案件についてはまだ1件のみとのことです。

 

【ビッグチェンジなポイント】

 

売上

営利

営利率

案件数

単価

2017/03

1,147

370

32.3%

20

57.4

2018/03

1,596

460

28.8%

20

79.8

2019/03

1,603

490

30.6%

20→24

66.8

2020/03

1,271

479

37.7%

24(おそらく)

53.0

今までの売上は全案件で年15億程度で、案件数に対する平均の単価にすると年50~80百万円程度になります。 海外通信事業セグメントのここ数年の業績をまとめました。

今回の案件は、1案件で年15億程度の売上、来年からの5年間は例えば1/5程度とすると、2~3億の案件と想定しています。

ブレはありますが売上15億の営利5億の想定ですと営利率33%で、今までとあまり変わらないので辻褄も合うと。

他にも同規模の案件が眠っているとは限りませんが、ドリームを感じますね。 

【雑感と個人的な意見】

フィリピンの外資参入における障壁についてや、公益を伴う通信事業に関する免許についてなど、一部内容はかなり端折りました。カントリーリスクが余計に存在することは確かで、子会社infiniVANの上場期限が近い事も気にはなります。

また、IXについても自分はよく分かっていないので、フィリピンが国内IXへの投資をはじめれば本セグメントの単価は大幅に下がるのではと言った疑問もあります。

もちろんミンダナオ島の回線敷設をはじめとして、計画通りに行きにくい環境であると思います。比較的最近までミンダナオは治安が悪かったですし、ips自体、新しいチャレンジの連続だと思います。あの楽天だってインフラ構築に関してはグダグダですしね。

 

上場来のチャート(週足)

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PER(会社予想)株価

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今まで色んな予定の延期を何度も繰り返しています。海底ケーブルも当初は7月からの売上予定でした。個人的な意見ですが、遅れていることで、今の株価は投資家からの期待があまり乗っていない値ごろ感かと思います。

PERベースで見ると高い位置ではありませんし、海底ケーブル発表以降の出来高もそこまで際立って多くなく見えます。海底ケーブル取得とか言われても、深掘りしないとよくわかりませんしね。

内容がわかりにくい上にセグメントも多いので、数字がついて来ないうちはなかなか割高な評価にはなりにくいかなと。そのため上方修正で数字が来れば株価上昇が期待できると考えています。

IRU早期回収の意味合いもあまり広くは理解されていないと思いますので、実現すればそれだけで今の株価よりは上げると思っています。実情は早期回収できなかったらリスクの高いような投資ですからね。みずほ銀行は6年間の期限で15億円を貸し付けています。この点も個人的には銀行のお墨付きと捉えています。

また、海底ケーブル使用権取得の28億は15年ペースで按分すると思いますので、この点も決算の見栄え(営利率)に関しては当面良いように見えると思います。

海底ケーブルに関しては未使用分が按分され、IRUが決まった分に関しては設定時に計上されるとのことです。(要は売却と同じ扱い)

今後の売上に関してもIRU契約が多ければ、一時的に大きな数字が上がります。この点も見た目が良い数字になりやすいですが、IRの表現次第ではきちんと折り込んでくるかも知れませんし、ある程度は市場にバレているかも知れません。

【戦略とまとめ】

営利率33%で計算すると、純利益ベースで2846百万円回収するには123億の売上が必要となります。改めて考えたらC2Cの取得金額は原価計上するからこんなに必要ないです。我ながらめちゃ頭悪い。。IRUは顧客ごとに様々な売上タイミングになると思いますが、向こう2.3年のうちにこの程度の売上見込みが立つことを期待しています。去年までのipsの売上規模65億から比べたら、かなりのパーセンテージで押し上げてくれるかと。

個人的には今期中の上方修正を期待しています。もしも上方修正を受け株価が上昇した場合には目論見通りという事で、ある程度は処分しつつと言った予定です。

最終的には来期の通期業績予想の出る本決算で判断したいと思います。

9月2週 投資成績

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27,701,361 => 27,565,702 (-135,659)

 

monex NISA分

1,121,500 => 1,136,700 (+15,200)

 

その他無視しまして、

32,535,498 => 32,415,039 (-120,459 / -0.37%)

 

TOPIXは 1616.60 => 1636.64 (+1.24%)

マザーズは 1139.90 => 1135.00 (-0.43%)

JQは 166.17 => 167.50 (+0.8%)

 

シャノンの決算ギャンブルに負け、-40万ほど出した割には健闘しました。還付金がありましたので実質さらに8万負けています。

2つの某大手youtubeチャンネルで取り上げられていた銘柄です。

直近の高値が6月24日の3045円、2200~2400程度の株価水準だったところでチャンネルで取り上げられて急騰しピークは3000円。決算直前の水準は2400~2600で、自分は2550で1500株入ってました。

同社は通期予想を保守的に置いており、5月28日に下方修正をしています。足元は期初予想より順調なマーケティングオートメーションは期初予想と同一、コロナの影響を色濃くうけるイベント系は現在の受注分のみしか通期予想に組み込まないと言ったような内容です。ちなみに決算期は10月期です。

まぁこれだけ見て、期待値プラスと思い資産の1割強を突っ込んだわけですが、クソ決算でした。PTSで全投げしたのが大正解で、2300で抜けられました。翌日終値は2030円です。個人的にはMA-サブスクリプションの売上の減少をかなり嫌気しまして、PTSで全切りしました。

今回シャノンの決算説明資料を読んでいて思ったのですが、サマリーとグラフ内の"MA-サブスクリプション売上"が"別の数字"なんですよね。

サマリーだとMA-サブスクリプションの売上が(1Q)197 => (2Q) 283 => (3Q)239(手計算)

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この資料で見てみると1Q時点で220百万円を超えていて

f:id:kakine162:20200913114335p:plain

たぶん売上の合計値は合っている。

f:id:kakine162:20200913114352p:plain

よくわかんないです。

9月1週 投資成績

f:id:kakine162:20200905003239p:plain

27,718,190 => 27,701,361 (-16,829)

となっていますが、PTSでロコンド200株とダブルインバ1,000株INとガチャガチャしたので少しズレてます。大した額でないので無視します。

 

f:id:kakine162:20200905003433p:plain

1,130,450 => 1,121,500 (-8,950)

 

他の増減無視しまして、

32,561,277 => 32535498 (-25,779 /-0.08%)

 

TOPIXは 1604.87 => 1616.60 (+0.73%)

マザーズは 1081.57 => 1139.90 (+5.39%)

JQは 163.41 => 166.17 (+1.69%)

 

ブログ開設以来、相対的に見ると一番の大敗かなと思います。

マザーズとは5.5%近くの差をつけられました。

反省点はとても多く、メンタル面、キャパオーバーなど、根本的な要因もあります。

今後の相場感もよくわからず、今は自信を持って買える銘柄を見つけられていません。なので引き続き低ロットでお茶を濁していきます。

 

具体的な反省点は、月曜日寄り付きに乗るべき銘柄に乗れなかったと言うところです。何故乗れなかったかと言えば、相場の強さの判断ができなかったからです。

自分の今の目指すスタイルはガチャガチャ系です。取引量が多く、スキャや数日のデイで株価を抜く。このスタイルであればシャープレシオを高め、ドローダウンを避けて資産を増やすことができると考えています。

しかし、ポッと出の自分のカバーでは相場の強さがわかるほどのウォッチの幅はありません。例えば新興が強いと言うことを察知するにはそれなりの数の①直近IPO銘柄や、②SaaS、ECなどの旬なテーマの銘柄を幅広くウォッチし、買う株に対して先行指標的な銘柄を見ておく必要があると思います。この先行指標たりうる銘柄は、移り変わりが激しく、毎日数十〜百銘柄くらいを柔軟的に入れ替え、ウォッチしていくだけのスキルが必要だと思います。

現実、自分が見ている銘柄はファンダでお気に入りのものと、その競合他社銘柄と言った少量です。たまにバスケット的に購入したりもしますが、基本的にはファンダオキニ銘柄の売買の際に、競合他社銘柄の価格を参考にすると言った形です。競合他社銘柄の価格の他に、一番連れられるであろう指数も参考程度に見ています。

と言うわけで、スキル感もカバー範囲も知識量もまだまだ足りないのが現状です。引き続き頑張って行きたいと思います。